“音楽とはそのように、曲を作った人の思いが込められた非常に強いエネルギーを帯びたものです。
そうした曲を私たちがピアノで弾くということは、何百年も前から人間が築いてきた歴史や文化に、自分もつながるということです。
それは楽譜の向こう側に広がる大きなものに私たちが出会うことなのです。”
林達也 (作曲家・ピアニスト)
プロフィール
東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学音楽学部器楽科ピアノ専攻、 同大学大学院修士課程(ピアノ専攻)卒業。
在学時に第49回岩手芸術祭にて芸術祭賞を受賞。
東京芸術大学学生オーケストラとプーランク作曲:「2台のピアノの為の協奏曲」、日本演奏連盟推薦新人演奏会で、円光寺雅彦指揮、仙台フィルハーモニーオーケストラとモーツァルト作曲:「ピアノ協奏曲第23番」を共演した。
1999年にロータリー財団国際親善奨学生として、2001年からは文化庁在外派遣研修員として、ドイツ・ミュンヘン音楽大学に留学。歌曲伴奏科にて学び、マイスターディプロムを得て卒業。ミュンヘン音楽演劇大学在籍中より同校の伴奏員を務めながら、チューリヒ音楽大学の歌曲クラス(ハルトムート・ヘル教授)にてさらに研鑽を積んだ。審査員から最高点と特別の賛辞を得て卒業、演奏家資格を得る。
第73回日本音楽コンクールにてコンクール委員会特別賞(共演賞)を受賞。
第6回国際フランツ・シューベルトと現代音楽コンクールリートデュオ部門において、テノールのRaphael Favreとともに、第3位を受賞。またフーゴー・ヴォルフ・アカデミーによる国際リートデュオコンクールにても、同氏とともに第3位を受賞した。
ルードヴィヒスブルク音楽祭、バート・ヴェリスホーフェン音楽祭に出演。
RSRラジオ・スイス・ロマンドにてリーダーアーベントが生中継される。
ヒルデ・ツァデック国際声楽コンクールにおいて公式伴奏者、またベルギー・アンギアンでの 白井光子氏のマスタークラスや、ドイツ・オスナブリュックでのクリスティアーネ・イーブン氏のマスタークラスにおいても伴奏者をつとめている。
その他ヨーロッパや日本で数多くの演奏会に出演。歌曲伴奏を中心に、幅広く演奏活動を行なっている。
これまでにピアノを小林博子、粕谷喜久子、神野明、堀江孝子、多美智子氏の各氏に師事。歌曲伴奏をヘルムート・ドイチュ、白井光子&ハルトムート・ヘルの各氏に師事。また、レオナルド・ホカンソン、ブルーノ・カニーノ各氏のマスタークラスを受講した。
2013年よりミュンヘン音楽演劇大学にて伴奏助手を務め、現在に至る。